この記事のポイント
「海外なんて、英語もできないし、ひとりじゃ無理だよな」——そう思っていた時期があった。海外旅行の経験はゼロである。というか、パスポートも持っていなかった。
結論から言う。行けた。むしろ、思ったより全然怖くなかった。
この記事では、私が実際に韓国を旅した体験をもとに「はじめての海外旅行は韓国からがいい」という話をしたい。ちょうど秋から冬にかけては、ソウルのランタンフェスティバルという、夜の街が光に包まれる大きなイベントもある。「行こうかな、どうしようかな」と迷っている人の背中をちょっとだけ押せたら、幸いである。
ソウルのランタンフェスティバルとは
毎年冬になると、ソウルの中心部が光に包まれる。清渓川(チョンゲチョン)や光化門広場を舞台に、色とりどりのランタンが飾られる「ソウルランタンフェスティバル」が開催されるのだ。
もともとは清渓川沿いの2週間ほどのイベントだったが、近年は光化門広場に会場を移し、12月にかけて1ヶ月以上続く大型イベントに成長した。入場は基本的に無料で、夜の光景はスマホでも十分すぎるほど綺麗に撮れる。
「クリスマスマーケット」「体験プログラム」「フードエリア」も充実しており、ぶらっと歩いているだけで3〜4時間があっという間に過ぎる。
周りの人たちが韓国語・日本語・英語・中国語を入り混じらせながら歩いていた。「あ、観光客が多い場所って、こんなに気楽なんだな」と思ったのを覚えている。
「行くのが怖かった」——私が踏み出せなかった3つの理由
正直に言う。私は韓国に行く前、結構びびっていた。
英語が話せないのに海外なんて無理だろうか。ひとりで行ったらどうにかなるだろうか。そもそも何十万円もかかるんじゃないか——頭に浮かぶ疑問が全部ネガティブに変換されていた。
でも行ってみたら、3つ全部が杞憂だった。
①「英語が話せないと無理」は嘘だった
韓国でコミュニケーションを取るのに、英語はほぼ要らなかった。観光エリアのカフェや飲食店では、メニューに写真が付いていることが多い。指差しとジェスチャーで大体通じる。
今はスマホで翻訳アプリを使えば全然話せる。「ありがとう」を韓国語で「감사합니다(カムサハムニダ)」と言うだけで、明らかに顔が和らいだ。言葉より大事なものは、伝える心意気(ハート)。出川イングリッシュさながらが一番伝わるのだ。
②「ひとりは危ない」も思い込みだった
私が歩いたのは明洞(ミョンドン)・弘大(ホンデ)・光化門エリア。日本で言えば都心の真ん中で、どこも人が多くて、夜遅くても街灯がしっかりついていた。体感的には、夜の博多や大阪と変わらない感じだった。
もちろん、どんな街でも気を緩めすぎてはいけない。でも「危ない」を理由に行かないのは、少しもったいないと思う。
③「お金がかかる」のは旅の組み方次第

韓国は日本からの距離が近い分、航空券が安い時期に買えると旅のコストが一気に下がる。福岡〜ソウルなら飛行機で1時間半ほどの距離だ。LCCを使えば、往復航空券が1〜3万円台で収まることもある(時期と予約タイミングで大きく変動するので、Skyscannerで自分の出発地から比較するのがいちばん早い)。
食費も、屋台やローカル食堂を使えば1食300〜600円台で食べられる。旅の組み方で予算は全然変わってくる。
もし夜に出歩くなら、カンジャンシジャンは行ってみてほしい。適当に入った店のチヂミとマッコリで、1人1000円もいかずに心地よく酔えたのを覚えている。
日本からソウルへの行き方

日本からソウルへは、主に飛行機でアクセスすることになる。仁川国際空港(인천공항)が主要な入国窓口だ。出発地ごとのフライト時間の目安はこうなる。
- 福岡発:仁川まで約1時間30分。LCCが複数就航しており料金が比較的リーズナブル
- 大阪(関西)発:仁川まで約2時間
- 東京(成田・羽田)発:仁川まで約2時間30分
航空券は時期によって価格が大きく変わる。早めに動くほど選択肢が広がるので、まずはSkyscannerで自分の出発地から検索してみてほしい。
仁川国際空港からソウル市内へは、空港鉄道(AREX)が便利。ソウル駅まで約40〜50分でアクセスできる。T-money(後述のICカード)があればそのまま乗れるので、空港に着いた瞬間から迷わずに動ける。
韓国旅行の準備——これだけあれば大丈夫
パスポート(必須)
日本国籍であれば、韓国への観光目的の入国はビザ不要(90日以内)。パスポートさえあれば入れる。まだ持っていない人は余裕を持って申請しておこう。
eSIMかSIMカード(強くすすめる)
韓国に着いた瞬間からGoogle マップを使えるようにしておきたい。空港でSIMを購入する手もあるが、日本から事前に用意しておく方が圧倒的に楽だ。私はKlookでeSIMを購入して渡航した。空港に降り立ったらそのままデータ通信が使えて、余計な手続きゼロだった。
T-money(交通ICカード)
ソウルの地下鉄・バスに乗るのに使えるICカード。コンビニやKlookで入手できる。現金を細かく用意する手間が省けるので、これも早めに準備しておくと旅がぐっと楽になる。
お金(現金・カード)
屋台や小さな店では現金(韓国ウォン)が必要な場面がある。両替は仁川国際空港よりも、ソウル市内(特に明洞エリア)の両替所の方がレートが良いことが多い。クレジットカードも大きな店舗では使えるので、組み合わせるのが無難だ。
行って気づいた韓国のリアル
良かったことと、きつかったことを正直に書く。旅行記事に「きつかった」を書かないのは、ある種の嘘だと思っているから。
良かったこと
街の地下鉄がとにかく便利だった。路線図が英語・日本語表記もされていて、日本の地下鉄に慣れている人なら迷わずに乗れる。明洞から弘大、景福宮(キョンボックン)まで、全部地下鉄でつながっている。
食事の物価が日本より安いエリアが多く、サムギョプサルやチゲをがっつり食べても1人1,000〜1,500円台で収まることがよくある。カフェも多く、休憩に立ち寄ってコーヒー1杯飲み、また歩く。そういう街だ。
きつかったこと
冬はかなり寒い。ランタンフェスの頃は氷点下に近い日もある。防寒具は本気のものを持っていくべきだ。
観光地の人の多さも覚悟が必要だ。明洞の週末は、人が多すぎて前に進めないことがある。写真を撮りたければ平日の午前中を狙うのが正解だった。
2026年のソウルランタンフェス——いつ行けばいい?
ソウルランタンフェスティバルは例年12月に光化門広場で開催されている(2022年以降の実績)。2026年の正式な開催日程は、公式サイト(stolantern.com)で発表される予定なので、旅の計画を立てる前に必ず確認してほしい。
例年のスケジュールを踏まえると、11月末〜12月の旅程を組んでおくとちょうど重なりやすい。同じ時期はソウルのクリスマスデコレーションも始まり、街全体が光に包まれる季節になる。個人的には、1年の中でソウルがもっとも「絵になる」時期だと思っている。
背中を押す、最後の一言
韓国は、海外旅行の「最初の一歩」に向いている国だと私は思っている。距離が近く、物価が手頃で、交通が整備されていて、食べ物がおいしい。言語の壁も、思ったより薄い。
それでも「怖い」という気持ちは消えないかもしれない。でもその怖さは、ソウルでチゲとか食べていると案外あっさり消えてしまう。消えた瞬間に「次はどこへ行こうか」と考えている自分がいる。
韓国でつかんだその感覚、次の国へ、その次の国へと進んでいけば——あなたは唯一無二のトラベラーだ。

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