フランスとスイスの国境地帯から生まれた伝統的なヴィエノワズリー、「Pain Suisse(パンスイス)」。クロワッサン生地を使いながら、カスタードクリームやチョコレートなどのフィリングを纏った進化系パンが、今、日本のパン好きの間で静かに——いや、かなり大きな音を立てて——話題になっています。
表面はパリパリ、中はとろとろ。あの一口目の食感の落差は、SNSの動画越しでも伝わってしまうほどの破壊力です。本記事では、パンスイスを手がける注目のパン屋さんを、動画とともに5本一挙にご紹介します。
mont nom(モン・ノム)|東京・自由が丘 ── パンスイスブームの震源地
石畳の路地を踏んでパリにワープしたような感覚——そのコピーが誇張に聞こえないほど、この店は空間と味の両方で本物を追求しています。自由が丘「mont nom」は、日本でパンスイスが話題になる前から、その可能性を信じていたお店のひとつです。
幾重にも重なった美しいクロワッサン生地の層と、中から溢れるなめらかなカスタードクリームを合わせたパンスイスの極致です。一口食べた瞬間、パキッという音とともに冷たいクリームが解放されます。その温度差と食感の落差は、文章では伝わりません。ぜひ動画をご覧のうえ、お店へ足を運んでみてください。
住所:東京都目黒区自由が丘1-24-16 ヒルズ自由が丘C棟1F / 営業時間:9:00〜18:00 / 定休日:水曜日
Shiro’s Tip
開店直後でも人気商品は90分以内に完売するケースがあります。特に週末は、開店30分前には到着されることをおすすめします。SNSの「完売」投稿を見てから後悔するより、少し早めに出発する判断が圧倒的に正解です。
coboto bakery(コボトベーカリー)|兵庫県姫路市 ── 深夜11時から始まる、pain suisseの現場
深夜11時から始まる仕込みの映像があります。折り込みバターの層を何度も整える手、発酵時間を計算した動き、フィリングを詰める工程——それらすべてが、完成したパンスイスの「一口にどれだけの時間が込められているか」を物語っています。
「coboto bakery(コボトベーカリー)」はパン屋自身が運営するチャンネルで、pain suisseやヴィエノワズリーの製造工程を本物の職人目線で発信しています。食べる側として知っておきたいことがあります——あの「サクサク」は偶然生まれません。深夜から始まる12時間以上の作業の結果だということを覚えておくと、同じ一口が違う重みを持って口に入ってくるはずです。
住所:兵庫県姫路市梅ヶ枝町873-1 / 営業時間:11:00〜16:00(売切れ次第閉店)/ 定休日:火・水・木・金曜(月・土・日のみ営業)
Shiro’s Tip
動画を見た後、次にパンスイスを食べる前に「これを誰が、いつから作り始めたか」を少しだけ想像してみてください。それだけで、味の記憶が変わります。美食は知識と感謝が加わったとき、初めて完成するものだと思います。
ベーカリー マダムルージュ 藤沢 ── 神奈川にも本物はある!
「おいしいパンは東京にしかない」と思っている方は、ぜひこの動画をご覧ください。神奈川・藤沢市のパン屋さんで、もちもちしたハード系パンと進化系クロワッサンを両立しているお店が紹介されています。
パン文化は確実に全国に広がっています。有名シェフが有名エリアで手がける格式ある一品も素晴らしいですが、地元に根ざしたお店が積み重ねてきた技術と愛情もまた、本物です。この動画をご覧になって、藤沢を訪れる理由がひとつ増えた方も多いのではないでしょうか。各店名・商品詳細は動画内でご確認ください。
住所:神奈川県藤沢市朝日町12-1 / 営業時間:10:00〜18:30(商品なくなり次第終了)/ 定休日:日曜日
Shiro’s Tip
「有名店しか行かない」という選択肢を、一度だけ手放してみてください。地元のパン屋さんで、予備知識なく食べた一口が記憶に残ることは、思いのほか多いものです。ガイドブックに載っていない発見こそが、旅の本質だと思います。
パンとピエルロ|富山県・富山市 ── フルート奏者の情熱が生んだ本格ヴィエノワズリー
地方局・北日本放送(KNB)の情報番組「ちょこミラ」が「世界で話題のパン」として取り上げたのが、富山県富山市にある「パンとピエルロ」です。フルート奏者だった店主が、フランス留学でヴィエノワズリーの魅力に目覚め、帰国後に開いた一軒。音楽と同じように、層を一枚ずつ丁寧に重ねることへのこだわりが、このパンに宿っています。
富山でパンスイス——この組み合わせに驚かれる方もいるかもしれませんが、繊細な技術と上質な素材さえあれば、このパンはどの土地でも輝けます。ローカルに根ざしながら世界基準の菓子パンを作る。それがパンとピエルロの哲学です。
富山の地産素材がクロワッサン生地の中でどう解釈されているか。動画を見ながら想像するだけで、富山まで行きたくなります。
住所:富山県富山市向新庄町6-3-17 / 営業時間:6:00〜16:30(売り切れ次第終了)/ 定休日:不定休
Shiro’s Tip
地方の専門店は在庫数が少ないです。SNSで当日の焼き上がり情報を確認してからお出かけください。また、購入したらぜひ当日中にお召し上がりください。翌日のパンスイスは、もうパンスイスではありません。
パンスイス紹介動画 比較まとめ
| 店舗 / チャンネル | エリア | 特徴 | おすすめの人 |
|---|---|---|---|
| mont nom | 東京・自由が丘 | かりかりとろとろクリームパン系 | 王道パンスイスを体験したい方 |
| coboto bakery | 兵庫県・姫路 | 職人技の pain suisse 製造工程 | 作り手のこだわりを深く知りたい方 |
| ベーカリー マダムルージュ | 神奈川・藤沢 | ハード系+進化系クロワッサン両立 | 東京近郊で穴場を開拓したい方 |
| パンとピエルロ | 富山県・富山市 | ローカル×世界基準のパンスイス | 地方の本格店を訪ねてみたい方 |
まとめ
サクサク、パキパキ、とろとろ——パンスイスの食感を表す言葉はいくつあっても足りません。フランス・スイス由来の伝統的なヴィエノワズリーが、日本の職人の手でここまで進化しました。それは「クロワッサンの未来形」と呼ぶにふさわしい存在です。
ご紹介した5本の動画に共通するのは、「一口のサクサク」のために途方もない時間を費やす、職人の計算と情熱です。まずは動画をご覧ください。気になるお店があれば、ぜひ足を運んでみてください。


コメント